リーフがさらに身近になった
2012年11月に、電気自動車(EV)の日産リーフが、マイナーチェンジを行った。
その目玉は複数あるが、一つは手ごろな価格のSグレードの追加にある。
この他には今年4月に価格改定があり、Sグレードは、298万9350円。
ここから、購入補助金を受給すると、実質約220万円でリーフを買うことができるわけだ。
ハイブリッドカーや、第3のエコカーと比較検討できる金額になってきた
当然、価格だけでなく、優遇税制の対象となり、エコカー減税と、翌年の自動車税が免税となる。16万5100円の優遇だ。
それに加えて、購入する地域の自治体ごとの補助金による優遇策もある。
経済性だけではなく、リーフの性能も向上させた。マイナーチェンジを機会に、JC08モードでの一充電走行距離が、228qにアップした。
従来の200qから14%距離が増加した。高速道路を使った遠出などでは、ガソリン車とそれほど遜色なくなってくるだろう。
日産リーフを手にしてからのランニングコストだが、電気代は、ガソリン車と比較した場合、月に1000km走るとして、約1/5になると、日産は試算している。実際に保有者の話を聞くと、それ以上の安さを享受している人もいると聞く。
環境に優しいだけでなく、モーターの力強くスムーズな加速や振動だけではなく騒音のない心地よさ、ハイレベルな重量バランスによる操縦安定性は、EVならではのリーフの魅力と言えます。
パソコンやスマートフォンと運動したITシステムによるサポートも、EVをより便利に快適にしてくれる。
ランニングコストの安さや、LEAF TO HOME導入による節電も嬉しい利点
価格改定と補助金でこれまで以上に身近になったいまこそが、リーフの買うタイミングと言えるのではないのでしょうか。
首都圏在住の中村さんがリーフを購入したのは、2011年2月のこと。そこから2年半で、3万6000qを走っている。
「リーフを買う前は、そんなに走るつもりはなく、エンジン車と 比べて距離は減るだろうと思っていたのですが、それとは逆に2割ほど増えましたね。運転がしやすく、快適でリーフで毎日お出かけたくなるのです」
運転することは好きと言う中村さん.。だが、一方で、運転は上手ではないと言う。
それでも、リーフはお出かけしたくなる気持ちにさせるのだとか。 「購入を決めたとき、距離は気に しませんでした。EVは遠出できないと先入観があって、それでも、平日は仕事の足としてクルマが必要なので、そこで使えればいいという気持ちで購入を決めました。
とはいえ、仕事以外にも、何かとリーフで出掛けるので走行距離が増えた次第です。
慣れてくると 遠出もしたくなり、東北や名古屋まで行きました」
首都圏から東北や名古屋と いえば、300〜400qのドライブである。
「リーフは、重心が低くて安定性 がいいからでしょうか、疲れないんです。途中の急速充電が適度な休憩にもなっているんです。
エンジン車ののときは、早く着きたいという思いで一生懸命走ってしまうので、目的地着いた途端へとへとになっていました…」 もともと、母親がEvに関心を持っていて。
それに付き合うかたちで、予約者対象の試乗会に足を運び、実際に運転してみてリーフに魅せられた。
「いざ、試乗車を、運転してみたら、とても運転しやすいクルマだと感じました」
そして結局母親から中村さんにチェンジして購入し、今日に至る。
「2011年2月に乗りはじめてから、充電箇所も日増しに増えているのを実感します」と話す。
平成24年度の補正予算で、充電インフラに1005億円の予算が付いたことも明るい知らせだ。
「私のようにごく普通に日々クルマを使っている方で、Evを 活用できる人はほかに大勢いると思います。
そこに、みなさんに気づいてほしいですね。 次に買い買えるとしたら、やはりEv以外ありません」
ごく普通の主婦がここまでリーフを使いこなせることを、もっと多くの人に知ってほしいと、中村さんはEVの普及啓蒙活動にも参加している。
リーフに充電した電気を冢庭で使える、LEAF TO Home
中村さんは発売後、何の迷いもなく購入を決めた。 「まず、経済性を考えました。もっと電気代を節約できるだろうと思ったのです。
次に、東日本大震災を経験して、ピークシフトという電気利用の平準化のことを知り、役立てるのではないかと。3つ目は、非常時の電源機能です。
震災の折、私の住んでいる地域は、時間が来ると確実に計画停電が実施されました。自分たちの生活の事情にまったく関係なく、電気が止まってしまうのです。
本当に困りました。いまはLEAF TO Homeを導入し、もう停電しても大丈夫という安心感が大きいです」
ところで、経済性はどうか?「LEAF TO Home導入を慨に、夜間電力が安くなる契約を しました。平日は仕事をしているので、夕方帰宅してから夜間電力の割安料金がはじまるまで、リーフから家へ給電しています。
それでも月に2000〜3000円は電気代が安くなり助かっています。
中村さんは、LEAF TO Homeの経済性にとても満足しているとのことだ。