スバルからデビューしたレヴォーグの魅力
実は発売時期は当初グレードによって5月または6月とされていたのだが、延期されて全グレードが6月20日からに変更。理由は、レヴォーグから採用となるスバルの安全装備アイサイト(Ver.3)のユニット量産体制に万全を期すためと言われている。
で、そのレヴォーグは「歴代最高のレガシイ」と誉れ高かった4代目レガシイ(BL/BP型。03〜09年)の再来と位置づけられて開発が進められてきた。
そこで4代目レガシイと比較対照しながら紹介していこうと思う。
レヴォーグはどんな車?
初めにレヴォーグ開発の背景は、現行型レガシイは北米市場を強く意識した大柄なボディサイズになって、日本では歴代ユーザーからそっぽをむかれる事態になった。
このため、次期型レガシイにはツーリングワゴンがラインアップされず、レヴォーグが後継車の日本市場専用車として開発されることになったのです。
そのベースとなったのは現行インプレッサだが、ボディ後半をストレッチして巧みにステーションワゴンに仕立てている。
フロントマスクやリアビューは別物となっているけれど、ボディラインやドアミラーなどはほとんどインプレッサそのままなのだ。
ボディサイズは全長4690 ×全幅1780×全高1485 oで、これは4代目レガシイの全長4680×全幅1730×全高1470oと非常に似通ったサイズ。
現行型レガシイツー リングワゴンが全長4775×全幅1780×全高1535oとひと回り大きいボディであることを思えば、レヴォーグは間違いなく狭い日本の道路事情を酌んだボディに仕立てている。
エンジンは、1・6Lと2Lの水平対向4直噴ターボのD‐ T2本立て。
このターボエンジン2種類のみのラインアップとなり、スポーティな走りがレヴォーグのウリ。
さらに両エンジンとも走りをレベルアップするアイテムを装着。このあたりは高張力鋼板やアルミパーツを使った走りの質の高さを誇った4代目レガシイのコンセプトを踏襲する。
プロトタイプに試乗した国沢氏は「SグレードだけでなくKYB製の標準グレードもなかなか。上質な乗り心地は4代目レガシイを大きぐ凌ぐ」と評価。
また、インテリアでは高い質感を徹底的に追求。ベースのインプレッサと同様ソフトパッド仕上げのダッシュボードにピアノブラック調パネル、金属調アクセントや加飾を使って引き締めている。
このあたりも内装の評価が高かった4代目レガシイ同様だ。
ややプラスチッキーな現行型レガシイの内装のクオリティを大きく凌いでいる。
そしてワゴンとしての使い勝手のよさは歴代レガシイでワゴン作りのノウハウに長けたスバルならではといえ、大型のサブトランクやカーゴサイドネットなどを備えているほか、ラゲッジ容量は現行型レガシイ(VDA法で520L)をも上回る522Lを確保。大型のスーツケースをも4個楽々と飲み込む。
さて、4代目レガシイワゴンに乗る古川氏は次のように愛車を評価している。
4代目レガシイツーリングワゴン2・O・i Bスポーツに乗るF氏のレガシイ評
4代目レガシイには、一度ステーションワゴンに乗ってみたくて購入したのですが、買ってから7年も乗っている今も特に不満はありません。
ラゲッジの広さも必要十分で、その形状も出っ張りが少ないため使いやすく、先日もタイヤ4本を余裕で積み込めました。
2L SOHCエンジン(140PS/19・0sm)による走りも充分。
ただし、10q/L前後の実用燃費(10・ 15モード燃費14・Oq 忿)は、最新モデルの水準からすると少し燃費は悪いかな?
乗り心地もちょっとした段差での突き上げが気になりますが、低季友匹計のためコーナーでは気持ちよく走れるし、基本的に快適なクルマだと満足しています。とにかく一度乗ってみたいです。