マジェスタ似のエクスァイア
まるでクラウンマジェスタのようなスゴさのフロントマスクが印象的になっている。
「なにこれ〜」 思わずそんな声を高めてしまった人も多いかも知れません。
トヨタが2014年10月に投入した新型ミニバン「エクスァイア」の生写真が初公開されたときは驚いた。
ハッキリ言うと、マジェスタ顔のノア/ヴォクシーのよう。
バンパー下部までグイと食い込むT字型の大きなグリルは、クラウンマジェスタを彷彿させる新バーメッキの細身の縦桟グリルとなっており、複雑で立体的な造形のヘッドライトと相まっで、なんとも 「威風堂々」 という言葉が ふさわしいアピール度十分のフロントマスクである。
しかも、ディーラーオプションで用意されるフロントグリル&フロントスポイラーを装着すると、さらに押し出し感がぐっとアップするのだからどうしようもない。
このエクスァイアこそ、今までその存在をお伝えしてきたノア/ヴォクシー派生モデル」だ。
ノア/ヴォクシーの魅力が活かされている
この大迫力の佇まいから、かなり大柄なボディサイズなのでは?!と思ってしまうが、全長4695o、全幅 1695o、全高1825mでホイールベースは2850o。
このディメンションはノア/ヴォクシーとまったく同じで5ナンバーサイズに収まっている。
そう、エクスァイアはノア/ヴォクシーをベースとした兄弟車なのだ。
搭載されるパワーユニットも同じで、システム出力136PSを発揮する1・8Lハイブリッドと152PS/19・7smの2Lガソリンエンジンというラインアップ。
ハイブリッド車のJ C08モード燃費もまったく同じ 23・8q/Lをマークしているのが嬉しい点。
いうまでもなく、このカテゴリーでトップのモード燃費であることはいうまでもない。
シートバリエーションもノア/ヴォクシー同様、2列目シートが独立タイプとなる7人乗りと、2列目シートがベンチシートとなる8人乗りが設定。
ハイブリッドモデルは7人乗りのみとなる。
7人乗りの車では2列目シートの横スライドが可能なので、左右のクリアランスを詰めることにより、チップアップした3列目シート(これがまた、ダンパーを使っているためワンタッチで手軽に格納可能)に干渉することなく前後810oのロングスライドOK。
この嬉しいシートアレンジもノア/ヴォクシーを受け継いでいる。
余談ですがライバルの2列目シートスライド量は、セレナが530o、ステップワゴンが570oなので圧倒的に大きい。
そういった理由からエクスァイア、荷室の使い勝手やスライドドアへ開口の広さ(805oでクラストップ)、低床フロアによる乗降性のよさといったミニバンとしての使い勝手の「いい部分」はすべてノア/ヴォクシーの「いい部分」の状態。
言うまでも無くハイブリッドの駆動用バッテリーはフロントシート下に配置されているから、室内スペースをいっさい犠牲にしていないのも同じ。
安定した高級感を感じさせるインテリアカラー
インテリアの造形は基本的にノア/ヴォクシーと同じである。センターに大型モニター画面をビルトインしたインパネのデザインも同じだが、色遣いの違いで随分と違って見えてくるから不思議。
明るくさわやかで高い品質の印象のアイボリーインテリアが基本となるノア、ダークブルー&ブラックがベースとなるヴォクシーに対して、エクスァイアのインテリアは基本的には深いワインレッドのバーガンディ&ブラックが採用されているのが特徴的。
ハイブリッドGi、ガソリンGiグレードではこのバーガンディ内装色が基本となって、オプションでブラックインテリアもチョイスできるようになっている。
こちらのバーガンディ内装とピアノブラックのセンターパネル、ステアリング&シフトノブの黒木目調加飾が「シブい」魅力を醸し出すのがノア/ヴォクシーとの大きな違い。
マジェスタ調のフロントグリルと合わせて、ひとクラス上の高級感を実感させてくれる。
エクスァイアに設定されるグレードは、ハイブリッド、ガソリン車ともにベースとなる「×i」グレードと上級仕様の「Giグレード」だ。ガソリン車には7人乗りと8人乗りが設定され、またガソリン車には4WDも設定されるという。
ベースのXiグレートでもLEDヘッドライトやオートライト、オプティトロンメーター、本革巻きステアリング、左側パワースライドドア、リアクーラーなど装備が充実しており、基本的に上級モデルという位置付けなのだと納得できる。
価格はガソリンのXiが265万円程度、ハイブリッドGiが350万円程度となり、ノア/ヴォクシーに対し20〜50万円程度高額となる。