アクアG'ｓならではの魅力
アクアは2013年11月26日にマイナーチェンジした。
JC08モード燃費を最大37・Ｏ㎞/Lにして登場。
フィットハイブリッドから燃費王の称号を奮回したが、エクステリアの変更はほとんどゼロに近かったため、思いがけないことに買い控えが目立ったそうだ。
そんな中アクアのなかで注目なのがマイチェンと同時に追加されたG'ｓ。
12月９日に販売を開始し、２週間で2200台を販売したのをスタートとして３月の最終週までに約6600台を販売した。アクアG'ｓは史上最大のヒットモデルという意味です。
専用装備が盛りだくさん
何と言ってもエクステリアが刺激的。
燃費がよくて、万人受けするデザインのノーマルアクアとまったく違うエクステリアはスゴさ満点。
大きな開口部のフロントグリルは横桟のルーバーが張り巡らされ精悍な顔つきに。
いっぽうで足回りに目を移すと専用デザインの17インチアルミが鈍い光を放っている。
ノーマルが15インチだから２インチアップになっている。タイヤはノーマルが燃費重視のエコタイヤが必須なのに対し、ブリヂストン製のポテンザＲＥ０５０がコーディネートできるのは大きな違い。
このアクアG'ｓ、専用パーツが贅沢に奢られているのもポイント。前述のフロントバンパーには、ＬＥＤのラインビームが標準装着され、リアバンパー、サイドスカートもスパルタンな形状となっている。
それから忘れてはいけないのが、G'ｓの専用チューニングが施されたサスペンション。走りについては後にして、25㎜ダウンされているのもノーマルのアクアとの大きな違いではないでしょうか。
インテリアでは、高級車に好んで使われるピアノブラック塗装のパーツを多くの部分に使って高級感を演出している。
こういったメーカー純正のカスタムカーはリセールバリューも高くなる傾向にあるようです。
参考サイト：カスタムカーはマイナス査定になります～高く売るにはどうするか？
ノーマルのアクアと走りはどのような違いがあるのか？
ノーマルのアクアは、パンチカこそないものの、キビキビとしたハンドリングで、予測以上の実力派として知られている。
G'ｓに乗ってひと転がししただけで、ボディのしっかり感を実感。
アクアに乗ったことのある人なら、アクアってこんなにガッチリとしてた？と驚くこと間違いありません。
それもそのはず、大幅にボディ補強されているというわけです。
エンジンにはいっさい手を入れていないので加速感は変わらないにしろ、走りの質感はまったくの別のもの。
サスはノーマルよりは締め上げられていて硬めだけど、ガチガチのサーキット仕様というのではなく、縮み側と伸び側の両面をファインチューニングしているので、街中でもフラットで快適な乗り心地。胃袋が動くようなゴツゴツ感は皆無。
ハンドリングも自在で、ワインディングを煌々に攻めたくなる仕上がりなのだ。
走りの進化にタイヤの効果は絶大で、グリップ感、サイド剛性ともゴキゲンでしょう。
ハイブリッドの走りはつまらない、と思い込んでいる人は驚くに違いない。
G'ｓは持ち込み車検となるためJC08モード燃費を公表していない。若干の車重アップ、夕イヤサイズの変更などがあるため実燃費が気になる。
短い距離ながら試してみたところ、一般道で22㎞/L、高速で24㎞/Lと不満のないデータをマーク。
そして一番の注目なのが価格で、ベースのＧに対して約26万円高というのは超絶な買い得感がある。
見てよし、乗ってよし、そして安いと三拍子揃っているので売れて当然と考えられる。
唯一の弱点が納期がベースモデルよりも若干長いこと。
持ち込み車検となるが、エコカー減税などの優遇税制は受けられるので安心してほしい。