ミライースの魅力

ミライースが33・4q/L、軽ナンバー1の低燃費を奪還!

JC08モード30・0q/Lという2013年当時ガソリン車トップの低燃費をマークして、2011年にデビューしたミライース。第3のエコカーとして人気を集め、2012年ミラシリーズで車種名別年間販売台数の第1位に輝いた。しかしここ最近、軽自動車の低撚費化が信じられないほどのスピードで進んでいて、ニューモデルが登場する度に燃費性能トップの記録が塗り替えられている状況となっている。そういった熾烈な燃費競争のなか、デビューから丸2年を迎えようとした時期にミライースがマイチェンを行なった。 軽自動車の魅力は何はともあれ経済性。そこで今回のマイチェンでは、その軽自動車の本質を追求、さらなる低燃費化と低価格化を実現させたのがポイントとなるところである。

 

133・4q/Lの低燃費において、ガソリン車1位に復活

というわけで、まず新型ミライースの最大のポイントが低燃費。JC08モード燃費でライバルであるアルトエコの33・0q/Lを追い抜き、ガソリン車トップの33・4q/Lを達成した。これは、軽自動車でもナンバーワンの燃費性能となる。 この低燃費化を実現させたのが「e:Sテクノロジー」のさらなる進化で、e:Sテクノロジーの3大要素である「パワートレーンの進化」「車両の進化」「エネルギーマネジメント」のおのおの改良がなされた。パワートレーンでは、EGRクーラーの採用をすることにより、再循環させる排出ガスの温度を低くして燃焼効率を向上させたのが大きな特徴。そのほか、低フリクションチェーンの採用などで、フリクションロスを低減しCVTの制御が見直された。 車両の進化では、フロアアンダーカバーやタイヤディフレクター、10oのローダウンサスなどの採用により空力性能を向上。エネルギーマネジメントでは、停車前アイドリングストップ時の速度を約7q/hから約 11q/hに制御を見直したのと、発電効率の高いオルタ・ネータを採用し、エンジン負荷を低減したことで低燃費に貢献。 それと、2つ目のポイントが、ムーヴで軽自動車に初搭載され、最近ではワゴンRにも搭載されるようになった。「自動ブレーキ」と呼ばれる、衝突回避支援システム「スマートアシスト」の採用(6グレードを設定)。急ブレーキ時にブレーキランプ点灯と同時にハザードランプを点滅させる機能なども採用し、安全性を向上させている。

 

性能を向上させながらも5万円の値下げを実現

そのほかにも、フロントまわりを中心に外観デザインも新しくなった。フロントグリルはよりシンプルなデザインとなり、バンパー形状も変更され、このハンバーの改良は空力向上による低燃費化にも効果を発揮。リアまわ りではコンビランプがクリアレンズタイプに変更されている。 いっぼうで、見えない部分もしっかりと改良されていて、各部の吸遮音材の性能向上などによりワンランク上の静粛性を実現し、サスペンションの最適なチューニングによって乗り心地が向上した点も見逃せない。 そして、低燃費化と肩を並べる一番の注目すべき点が低価格の実現だ。低コスト化の追求によって、燃費をはじめ基本性能を向上させならも、オーソドックスな「D」「L」「Lf」グレードの価格を5万円値下げ。入口価格は74万5〇〇〇円となった。スマートシスト付きでも94万円〜とリーズナブルさが魅力的なのだという。 なお、姉妹車のトヨタ・ピクシスエポックも同様にマイチェンされている。

 

ライバル車・アルトエコとはどの位違うのか?

 マイチェンでアルトエコの燃費を0・4q/L追い抜いたミライース。その他、このライバル同士の違いはあるのか?サイズや動力性能はほとんど同じだが、燃料タンク容量はアルトエコが10L少なくて、航続距離はミライースが1002q、アルトエコが660qである。また、タイヤサイズはアルトエコは145/80 R13という細かい低燃費タイヤが装着されている。そして、ミライースは衝突回避支援システムの設定車が用意されており、安全面で一歩リードとなる。